ハニーズと言う会社を初めて聞いたのは投資銀行で働いていたときにアナリストの間で話題になっていた企業のひとつだ。東証1部に上場し、福島県にある婦人服専門店である。財務的な話になるが、2006年5月期の決算によると売上総利益率は57.6%という驚異的な数値である。これは競合のファーストリテーリングの47.1%を大きく上回る結果となっている。扱っている品物の単価が高いわけでもない。驚くのはこれだけではない。売上高は2005年度に299億から06年度は414億と言う成長だ。しかも、1993年から110店舗あった店を、2000年からは数年間で110店舗減らし、更に120店舗作ったのです。全部はじめからやり直したと言うことです。新しいモデルを作り直し、成功の要因のひとつとしてその時に立てた仮説がある。
1.即座に流行を掴めば売れる
2.女性が決めるほうが正しいはず
3.自分がほしいものは他人もほしい
この3つの仮説思考を基に組織を作って言ったそうだ。
上記の3階層にわけると
1.経営レベルの仮説(スピード経営で勝負・業界の動向や環境に敏感になる)
2.組織レベルの仮説(ターゲットにしている人物像にちかい人の意見が入る)
3.現場レベルの仮説(商品がいい、悪いではなく、自分が使いたいか?が判断基準になっている)
ハニーズの強さは
1.の流行をいち早く取り入れ業務のリードタイムを短縮させることによって原価を下げる。
2.に関してはターゲットに近い層が判断するのと、すべて多数決できめているところだ。例え社長でさえ、全員同じ1票である。要は基準がシンプルなのではずれが少ない。
3.の現場レベルの社員達が日々悩んで本当にほしい商品はなにか?と真剣に考えているところにある。
この3つのポイントを常におさえて仕事に取り組みたい。